こちらの記事は、これからふるさと納税を行なっている自治体様(または外注先)で、楽天への介入を検討している&楽天への介入を決めた方向けの記事となります。
楽天ふるさと納税を管理するのに必要な管理画面が『楽天RMS』です。
その『楽天RMS』ではどのような操作が可能なのか、について説明していきたいと思います。
目次
『楽天RMS』トップページについて
『楽天RMS』にログインするとまずこのような画面が出てきます。
ここでは以下のことが分かります。
注文(新規受付) 受注管理で「新規受付」ステータスにある注文の合計件数を表示します。
カーソルを『注文(新規受付)』をクリック出来るので、クリックすると『受注管理』の画面に行けます。
『新規受付』『発送前入金待ち』『発送待ち』『発送後入金待ち』『処理済』『保留』『キャンセル』『システム利用料締め日経過分』のタブに分かれていて、新規受付の情報を以下に振り分けることで、寄附者のステータスを管理することができます。
問い合わせ管理
「未返信」ステータスにあるユーザーからの問い合わせの合計件数が表示されます。
楽天ふるさと納税では、寄附者との直接のメールでのやり取りはトラブル防止のためNGとなっており、寄附者からの問い合わせは全て楽天RMS上の『問い合わせ管理』で行います。
テンプレート登録も可能なので、よくある質問についてはテンプレート化すると返信が楽に行えます。
ただし、あまりにも同じ質問が多い場合は、商品ページに『よくあるお問い合わせ』などで記載しておき、未然に問い合せの本数を減らすことをお勧めします。
寄附者は早めの回答を求めているので、ここの数字は常に0になっているように気をつけましょう。
○月○日の総売上
前日の売上金額が表示されます。
中に入っていただくと、『店舗カルテ』というページに飛び、そこで月別寄附額グラフや商品毎の売上順位、アクセス数や転換率、客単価が見えるので、何がどれだけ売れているのか、だけではなくサイトデザインを変更した際のアクセス推移等も見ることができます。
○月1日~○日の累計売上
今月の累計売上金額が表示されます。今月1日~前日までの売上の合計となります。
○月の売上着地見込み
今月の売上着地見込みが表示されます。楽天市場全体の今月の売上実績や着地予想より算出されています。
前年比は、前年同月末の累計売上と今月の売上着地見込みを比較して計算されています。
店舗カルテ
売上の公式(アクセス人数×転換率×客単価)が表示されます。
アクセス人数:
店舗様のサイトにどのくらいの人が訪問してくれたかを数値化したものです。ページ訪問開始から30分以内の訪問を1とカウントしています。
転換率:
店舗ページを訪れた人のうち購買に結びついた人の割合です。
客単価:
1回あたりの購入金額を数値化したものです。お店全体の売上を売上件数で割って算出しています。
先月比:
先月と今月の値の比較です。
前年比:
前年同月と今月の値の比較です。
禁止商材・禁止行為
禁止商材・禁止行為ガイドラインで定めている項目について、修正対応が必要な違反行為の件数が表示されます。詳細を確認し、楽天から連絡を受けた期日までに違反行為の修正対応が必要となります。
要対応件数が1件以上ある場合、赤いボタンより違反対象案件一覧ページを確認しましょう。
お客様の声(レビュー)
評点 3.0未満のショップレビューのうち、ユーザーへの調査・確認の結果、店舗様への事実確認が必要となった件数が表示されます。詳細を確認し、楽天側へ回答が必要となります。
寄附者のレビューは非常に大切です。
高評価なものはもちろんですが低評価のものへのしっかりとした対応が特に大切になりますので、こちらに低評価レビューが載ってきた場合は必ず原因を追求して改善を考えましょう。
楽天ページ診断サービス
楽天ページ診断サービスの最新レポートの合計件数が表示されます。自動診断ツール、A/Bテストツールが含まれます。診断結果やA/Bテスト結果を元に、ページ改善のヒントを得ることができます。
※自動診断ツールの「店舗指定ページ」設定、およびA/Bテストツールの「A/Bテスト」設定が未実施の店舗様は、ぜひご設定ください。
この写真とこの写真、どっち使った方が寄附者数が延びるかな、という時などに使います。
その他
楽天ふるさと納税では、『あす楽』や『クーポン』は使用していません。
また、その他トップページにはサポート側からのお知らせ等が入ってきます。
『楽天RMS』店舗設定ページについて
店舗設定ページでは以下の作業が可能となります。
- 商品登録・更新
- デザイン設定
- 画像・動画登録
- 基本情報設定
- 海外販売設定
- クーポン設定
- 店舗別ポイント変倍
楽天ふるさと納税では1~4を使用します。
商品登録・更新 店舗設定
商品ページの設定や在庫数、カテゴリの登録を行うことができます。
デザイン設定
サイトのヘッダーやレフトナビ、フッターやトップ編集など、サイト内の共通デザインを行うことができます。
画像・動画登録
商品登録やデザイン設定で利用する画像はこちらで一括管理ができます。
画像だけでなく、動画の保存も可能です。
ただし、容量制限があるのでアップロードする際は圧縮するのを忘れずに!
こちらの記事でも説明しているので、是非読んでください。
基本情報設定
会社概要や配送/決済方法など、お店の基本となる情報の設定ができます。
また、注文フォームの詳細なカスタマイズもこちらで行えます。
オープン審査申請前にまず最初に整えなければならないのがこのページです。
楽天から渡される手順に沿って入力して行けばいいので、1つ1つ埋めて行きます。
『楽天RMS』受注・決済管理ページについて
受注・決済管理ページでは以下の作業が可能となります。
- 受注・問い合わせ管理
- 決済・口座管理
- 明細管理
- メールテンプレート管理
- オプション設定
受注・問い合わせ管理
注文データやユーザーからの問い合わせなどを確認できます。
受注管理・受付管理では以下のことができます。
- 注文検索
- ポイント利用注文一覧
- 受付管理
- 購入申込受付
- 受注データのダウンロード
- データダウンロード
- 購入申込データダウンロード
問い合わせ管理では以下のことができます。
- 資料請求管理
- 資料請求キャンセルリスト
- 楽天あんしんメルアド送信
- 再入荷お知らせリスト
顧客管理では以下のことができます。
顧客ごとの注文/問い合わせ履歴を一括で見たい場合に利用します。
決済・口座管理
楽天からお振込みを行う口座の管理や決済方法のご案内です。
明細管理
ポイントやクーポンの利用明細を確認できます。
楽天ポイントを使用して寄附されたかを見ることができます。
メールテンプレート管理
サンクスメールや発送済みメールをユーザーに送信する際のテンプレートを登録できます。
オプション設定
受注・決済管理に関するオプションを設定できます。
- メールテンプレート設定
- 受注ステータスの設定
- 同梱処理の設定
- 決済・物流オプション機能の設定
- 注文内容の変更・注文商品のキャンセル機能の設定
- 新規受注一覧の設定
『楽天RMS』データ分析ページについて
データ分析ページでは以下の作業が可能となります。
- 店舗チェックシート
- 店舗カルテ
- アクセス分析
- 売上分析
- 顧客データ
- 売上改善アクション
- その他レポート
R-Karte店舗チェックシート
チェック項目、評価の推移、評価根拠データを確認できます。
店舗チェックシートはお客様の買い物の満足度に影響を与える項目に関して、店舗様のサービス品質の改善・向上のための参考スコアと考え方を表示したものになります。
チェック項目は以下となっています。
- 在庫管理及び商品のクオリティ
低商品レビューの少なさ
店舗都合キャンセルの少なさ
売切れ商品の少なさ - 配送クオリティ
指定日どおりの発送(ユーザの配送希望日どおりの発送)
お届け日数どおりの発送(納期情報設定どおりの発送)
お届け日数設定の短さ - 配送設定/表記
配送日時指定が可能か - カスタマーサービス
ユーザクレームの少なさ
店舗カルテ
店舗カルテでは、以下のことをチェック出来ます。
- 売上
- 売上の公式
- 購入している顧客は?
- 売れている商品は?
- どこから訪問された?
分析用レポートでは以下のことをチェック出来ます。
- 売上分析_月次
売上の構成要素であるアクセス人数・転換率・客単価それぞれの月次実績を推移で表示。
売上の増減がどの要素で・いつ発生しているのかを確認できます。
年間を通じてどの月の売上が高いのか・低いのかを知り、それらの要因を探りましょう。 - 売上分析_日次
売上の構成要素であるアクセス人数・転換率・客単価それぞれの日次実績を推移で表示。
売上の増減がどの要素で・いつ発生しているのかを確認できます。
イベント・キャンペーン実施期間と平常期間を比較し、イベント・キャンペーンで集客・売上UPが実現できているか見直してみましょう。 - PC_売上分析_月次
売上の構成要素であるアクセス人数・転換率・客単価それぞれの月次実績(PC)を推移で表示。
PC経由の売上の増減がどの要素で・いつ発生しているのかを確認できます。
デバイスごとの違いに注目してみましょう。 - PC_売上分析_日次
売上の構成要素であるアクセス人数・転換率・客単価それぞれの日次実績(PC)を推移で表示。
PC経由の訪問・売上がどの要素で・どの期間で発生しているかを確認しましょう。
イベント・キャンペーン実施期間と平常期間を比較し、イベント・キャンペーンで集客・売上UPが実現できているか見直してみましょう。 - スマホ_売上分析_月次
売上の構成要素であるアクセス人数・転換率・客単価それぞれの月次実績(スマホ)を推移で表示。
スマホ経由の売上の増減がどの要素で・いつ発生しているのかを確認できます。
デバイスごとの違いに注目してみましょう。 - スマホ_売上分析_日次
売上の構成要素であるアクセス人数・転換率・客単価それぞれの日次実績(スマホ)を推移で表示。
スマホ経由の訪問・売上がどの要素で・どの期間で発生しているかを確認しましょう。
イベント・キャンペーン実施期間と平常期間を比較し、イベント・キャンペーンで集客・売上UPが実現できているか見直してみましょう。 - アプリ_売上分析_月次
売上の構成要素であるアクセス人数・転換率・客単価それぞれの月次実績(アプリ)を推移で表示。
アプリ経由の売上の増減がどの要素で・いつ発生しているのかを確認できます。
デバイスごとの違いに注目してみましょう。 - アプリ_売上分析_日次
売上の構成要素であるアクセス人数・転換率・客単価それぞれの日次実績(アプリ)を推移で表示。
アプリ経由の訪問・売上がどの要素で・どの期間で発生しているかを確認しましょう。
イベント・キャンペーン実施期間と平常期間を比較し、イベント・キャンペーンで集客・売上UPが実現できているか見直してみましょう。 - 売上詳細_月次(すべて)
売上金額および内訳項目の月次実績を推移で表示。
クーポンの値引額と売上金額との関係性を確認し、販促方法を見直す際の参考にしましょう。
売上お知らせメールでは最大5つまでのアドレスを登録でき、毎日寄附額をメールで配信してくれます。
「売上お知らせメール」の配信には、(1)RMSでの配信先登録 (2)登録されたメールアドレスの持ち主による登録内容確認と受信許可 の2ステップが必要となります。(1)(2)が完了すると翌々日から毎日売上お知らせメールの配信を開始します。
アクセス分析
店舗全体分析(一覧)、時間帯別アクセスをチェック出来ます。
商品分析では、商品毎に以下をチェックすることができます。
- 売上
- 売上件数
- アクセス人数
- 転換率
- 客単価
売上分析
売上データ (時間別)、商品別売上高をチェック出来ます。
顧客データ
顧客情報検索、顧客一覧をチェック出来ます。
売上改善アクション
- 楽天サーチ流入改善
アクセス増加のためのデータ活用ガイド
商品別検索キーワード、商品別特典設定(楽天ふるさと納税では使わない)、関連キーワード・ユーザトレンドから見ることが出来ます。 - 楽天ページ診断サービス
商品ページ自動診断ツール、商品ページA/Bテストツールを使用して改善を試みることが出来ます。
楽天ページ診断サービスとは
楽天ページ診断サービスは店舗様が運営される商品ページを様々な角度から診断し、
より良い形に改善していただくためのヒントをご提供するサービスです。
楽天ページ診断サービスを活用して、売上アップにつながる商品ページの作成を目指しましょう!商品ページ自動診断ツールとは?
ユーザの閲覧・購買データに基づく商品ページの分析レポートを週次でご提供するツールです。楽天が独自にピックアップした「改善推奨ページ」と、店舗様が設定した「店舗指定ページ」の診断結果をご覧いただけます。改善の余地があるページを確認したり、特定の商品を定点観測したり、商品ページの改善プランを作成するのに最適なツールです。
商品ページA/Bテストツール とは
1つの商品ページに対し、Aページ・Bページの2つのパターンを用意し、同条件下でユーザに表示分けすることで、改善プランの検証を行うツールです。PC商品ページの「PC用販売説明文」部分、または、スマートフォン商品ページの「スマートフォン用商品説明文」及び「商品画像」の2つ目以降、が対象となります。
その他レポート
行動分析レポートがチェック出来ます。
このレポートで確認出来る内容
ユーザが店舗を認知してから購入にいたるまでの意識に基づく行動ごとに、ユーザ数を確認いただけます。ユーザ意識・行動の定義
認 知(特定期間中)
1ページのみ閲覧したユーザ興 味(特定期間中)
1回の訪問で2ページ以上閲覧したユーザ
2回以上訪問したユーザ
商品をお気に入り、またはお買い物かごに追加したユーザ購 入(特定期間中)
1回購入したユーザリピート(特定期間中)
2回以上購入したユーザ
『楽天RMS』メルマガ配信ページについて
R-Mailの配信に関する設定を行うことができます。
『楽天RMS』 広告・アフィリエイト・楽天大学ページについて
このページでは以下のことができます。
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お店の集客・売上向上に関連するプロモーション方法のご案内です。
広告の申込手続き、エントリー、登録等を行います。
アフィリエイト
楽天ふるさと納税では使用しません。
楽天大学
どのようにしたら寄附額を伸ばせるのか、店舗運営のコツなどを動画を通じて勉強できます。
楽天大学エックス(RUx)
RUxは店舗運営に関するノウハウを、約5〜10分の動画(レクチャー)で学べるEラーニング形式の講座です。
『楽天RMS』コミュニティページについて
店長ブログの作成、R-SNSの申込などを行うことができます。
ただし、自治体からの配信や梱包風景、収穫風景等をはじめ、頂いた寄附額をどのように使ったかなどのレポートをすると寄附した側も結果が見えて嬉しいかな、と思います。
『楽天RMS』 拡張サービス一覧ページについて
ここのページでは以下のことが出来ます。
オプション機能利用申込・解約
各種申請・設定変更
業務支援サービス
WEB APIサービス
オプション機能利用申込・解約
ご利用にあたって申込が必要な機能の一覧です。各機能の説明および店舗運営Naviをご確認の上、お申込ください。
各種申請・設定変更
申請について: 楽天市場による審査や作業があります。各項目の説明および店舗運営Naviをご確認の上、申請ボタンより申請してください。
設定変更について: 店舗様の作業のみで変更可能です。設定変更ボタンより対応してください。
業務支援サービス
店舗運営業務をサポートするサービスの一覧です。
特に多くの方が検討するのが『RMS Service Square』。
『RMS Service Square』では、ページ制作や商品撮影、一元管理システムなど、楽天市場公式の店舗運営支援サービスを300以上があります。
外注しなければならないものを楽天に外注するか、自治体内の業者に外注するか、のどちらかではないでしょうか。
WEB APIサービス
参考までに掲載します。
RMS WEB SERVICEは店舗様向けのWEBサービスです。RMS内のデータを、RMSにログインせずにインターネット経由でやり取りすることができます。ただし、RMS WEB SERVICEの利用には、システム開発が必要になります。利用の方法としては主に以下の3パターンになります。ご利用状況に合わせて、マニュアルをご参照ください。
1.システムを自社または開発企業で開発する場合
2.RMS Service Squareで購入した製品を利用する場合
3.その他システム開発企業の製品をご利用の場合
4.BeCCLをご利用の場合
そもそも『楽天RMS』とは?まとめ
『楽天RMS』で出来る機能を細かくまとめて行きました。
さらに細かい説明が必要になるので、各々のページについては他ページにてご確認ください。
なお、上記の内容は、一部楽天RMS記載の文言を流用しています。