この記事は『ショッパーを広告として利用する5つのコツ』お伝えします。
私は2007年に世界的に有名な現代芸術家のもとでマーチャンダイザーとして商品開発を担当していました。
彼の名前があればそれだけで飛ぶように売れる、相当なネームバリューを持っていた方でしたが、それに恥じない、徹底した拘り、納期が迫っていようと妥協しない業者泣かせな姿勢が結果、購入してくださる方の宝物となり、ここで私は商品開発をしていく者としての精神を学びました。
それを、ここでアウトプットしていきます。
こんな方におすすめ
- 既にイベントに出店参加している方
- 売上を伸ばしたい方
- 店への集客を伸ばしたい方
- もっと宣伝したい方
目次
ショッパーとは?
ショッパーとはつまり、買い物をした際に商品を入れてくれる袋です。
昨今はゴミ削減の為ショッパーを有料化しているメーカーも多いですが、それは既に集客力のあるメーカーやブランドにおいて。
集客数を伸ばしたい方や宣伝をしたい方にとっては、ショッパーの存在は大切にしたいものです。
ショッパーを広告として利用するコツその①:オリジナルカラーを持つ
ブランド品の袋には、ブランドカラーのショッパーにロゴが入っていますよね。
例えばティファニーであれば、ティファニーカラーの袋に上品なロゴを入れています。
ティファニーカラーを見れば誰しもが『ティファニーだ』と分かるので、ティファニーカラーが施された袋を持っていれば、「あ、ティファニーの袋だ」と分かります。
それはつまりどういうことかと言うと、ティファニーカラー自体が驚異的な宣伝力を持っている、ということです。
これはハンドメイド作家さんであっても出来る事です。
オリジナルカラーを決め、この色使いは私のもの、を作り出すのです。
そしてそのオリジナルカラーを元に、ブランドのトーンを決め、トーンに沿った店づくり、作品作りを意識しましょう。
トーンを決めると商品全体の統一感が出るだけではなく、お店の雰囲気にも統一感が出ます。
アース系のカラーであれば、落ち着いたイメージに、原色系のカラーであれば活発なイメージに。
もちろんそれは、お客様層にも影響します。
アース系のお店であれば、ナチュラル派、ビビット系であれば元気な方、などなど。
店構えを見て、入るのをやめてしまうケース、ありますよね。
それは自分のトーンとお店のトーンが合わないと感じるからです。
ここで意識したいのが、『ターゲットに合ったトーンを意識して作る』ということです。
アース系の人向けの商品なのに原色系のトーンにしてしまった、というのは大失敗です。
ターゲットとトーンは隣り合わせで考えましょう。
ショッパーを広告として利用するコツその②:オリジナルロゴを作る
ロゴを持っているハンドメイド作家さんは少ないかと思いますが、ロゴを持っていると非常に強いです。
会社やメーカー、ブランド、テーマパーク等、オリジナルロゴを持っています。
名刺には必ず会社のロゴが入っていますよね。
ロゴは会社を表す顔とも言え、ロゴが素敵だとなんとなく、素敵な作品作ってそう!とも思えませんか?
ロゴがもの凄くクリエイティブだと、凄いクリエイティブな人が作っるんだ!と期待を持ちませんか?
かつてロゴは、なん十万円も払って制作会社に作ってもらっていましたが、最近はフリーランスが活躍している時代です。
今ではプロのフリーのデザイナーに安価でお願いすることができます。
自分のイメージするもの、オリジナルカラー、トーン、作品のテーマやストーリーなどをデザイナーに伝え、イメージに合ったロゴを作ってもらいましょう。
クラウドソーシング「ランサーズ」であれば、プロのデザイナーへの発注が2万円程度で可能です。
しかも募集型も出来るので、まずはロゴを作ってもらって、沢山の提案の中から一番いいなと思えるデザイナーを選び、そこからまたデザイナーさんに微調整をお願いすることも出来ます。
もし周りにデザイナーがいなければ、是非活用してください。
ショッパーを広告として利用するコツその③:ショッパーに大きくロゴを貼る
オリジナルカラーを決めて、そのカラーのショッパーを発注する、というのは難易度が高いため、ハンドメイド作家さんには市販のショッパーにオリジナルロゴのシールを貼ってオリジナルショッパーを作る方法をお勧めします。
オリジナルのショッパーは、カラーからオリジナルになると、相当なロット(発注数)が必要になります。(●万枚以上でようやく原価@¥10程度)
それはハンドメイド作家さんには難易度が高過ぎますよね。
であれば、オリジナルトーンに近い市販の紙袋に、オリジナルロゴを施す、という方法であれば頑張れるのではないでしょうか。
ステッカーや判子など、方法はありますが、特にステッカーがお勧めです。
なぜなら、目立つからです。
目立つお洒落なロゴが入った紙袋をイベント会場で何人もの人が持っていたら、持っていない人たちが『あれなんの袋だろう』と思いませんか?
その数が多ければ多いほど、それを目にした人はこう思いませんか?
『あのロゴのお店で何かイベントやってるのかな』
『そんなに沢山買った人がいるってことは素敵な店に間違いない』
『あのロゴ、さっきから目にするけどなんなんだろう』
等々...
これがショッパーの持つ宣伝力です。
お客様自身が、歩く広告塔になるのです。
ミュージカルグッズのマーチャンダイザーだった頃、ミュージカルを観覧し終わったお客様がグッズを購入されショッパーを持って街を歩くと、大勢の方が目にして『あー、あそこで何かやってたのか』と思ってもらえ、お客様自身が宣伝してくれていました。
それも踏まえて、ロゴは出来るだけ目立つように入れていました。
ティファニーのようにティファニーカラーが定着して入ればロゴは上品でも十分な宣伝効果を見込めますが、我々はそんな力を持っていないので、
『とにかく目立つお洒落なロゴを大きく入れる』を意識しましょう。
購入してくださったお客様が更に、お客様を運んでくれますよ。
コツ②でお勧めしたランサーズを利用した場合、納品の形を選べるので、jpgなどの画像の他にai形式(Illustrator)やpsd形式(Photoshop)ももらっておいて、ついでにステッカーのサイズにロゴを作ってもらいましょう。
ステッカーはWebサイトで業者に発注出来ます。
そして納品されたステッカーを紙袋に貼れば、もうそれでオリジナルロゴ入りショッパーは完成!
是非挑戦してください。
ショッパーを広告として利用するコツその④:その後も使ってもらえるを意識する
お客様が帰宅されて商品を出してすぐにゴミ箱行きになるのは悲しいし、エコではないですよね。
お客様がショッパーを『何か贈り物をする時やお菓子を作った時に使えるから取っておこう』と思えるものを意識して作りましょう。
もしそのロゴ自体がもの凄く素敵で、そこで買ったということがある意味ステータスだととしたら、2次使用で友人に渡した場合、その友人は『わ!この店で買い物したんだ!どうだった?』とワクワクして聞くことでしょう。
また、お店の存在自体を知らない人であっても『素敵なロゴだけど、なんの店だろう』と調べるかもしれません。
その場合にすぐに検索できるように、お店の名前やQRコード、URLなどが載っているとより良いですよね!
1回使ってポイ!ではなく、何度も持ち出したくなるようなもの、を意識しましょう。
その為にはまず、ご自身がよく使っているな、と思うショッパーの大きさや材質をチェックしてみてください。
みかんなどのフルーツのお裾分けが多いから大きくて頑丈なものが重宝する。
お弁当を入れて会社に行けるものが重宝する。
書類を入れるくらいの頑丈さが欲しい。
など様々ですが、人に渡す際に使うショッパーは割と小さめではないですか。
ちょっとしたお礼をする際に取っておいたショッパーに入れて渡す、という経験、無いですか?
その『取っておいたショッパー』のポジションを取れるように頑張りましょう!
ショッパーサイズは、ご自身が販売されている中で、よく売れる作品の個数のサイズに合わせて作りましょう!
いざ入れる時に『あれ、サイズが合わない』となっては元も子もないので!
ショッパーを広告として利用するコツその⑤:広告宣伝費として原価計算の中に入れる
ハンドメイド作家さんはあまりこれをしていないのではないでしょうか。
商品を世に広める際に必ず必要になるのが『広告宣伝費』です。
商品の価格を決める際、商品自体の仕入れや原材料費の他に市場調査のモニター代や広告代、商品をライターにお披露目するイベント代等全て原価として計算します。
個人であってもそれは同じで、ショッパー代、ロゴ代、イベント出店代等を振り分けて原価に入れて、上代(販売価格)を決めるのです。
その為、オリジナルショッパーをオリジナルカラーで作ってしまうと上代もその分上がってしまうので難易度高め、とお伝えしました。
広告宣伝費の回収はすぐには出来ませんが、徹底的に挑戦してみたら、また一歩先に進む事ができます。
闇雲に徹底的にやるのではなく、しっかりと先を見据えて基本的な部分を自分がメーカーの商品開発担当者で、この商品展開を任されている、と思って一度やってみてください。
原価100円だから300円で販売する、ではなく、もっと上を目指しましょう。
最後にひとこと
以上、『ショッパーを広告として利用する5つのコツ』でした。
当ブログではこのように、マーチャンダイザー時代に培ってきたノウハウを、お伝えしていきます。
是非いい作品を作って、たくさんの人を感動させましょう!
この記事のまとめ
- ショッパーは歩く広告塔です
- オリジナルカラー、オリジナルロゴを作りましょう
- オリジナルロゴは目立つように貼りましょう
- 買った人がその後も使えるショッパーであれば、さらに広告効果あり
- 広告宣伝費は原価計算に入れましょう